イタリア、マルケ州フォンテスピーナの小さなワイナリー、ボッガディガッビア社で生産されるワイン。ナポレオン公直系のワイナリー&ワインだ。
これは2015年モノ
マルケ州は多くが丘陵地で良質なブドウが生産される地域。フランス辺りでは厳しい出来だった2008年も、良質なブドウを収穫できている。
そのブドウを使ったロッソピチェーノ2008年の在庫2本を偶然見つけた。すかさず2本ともオーダーした。
ロッソピチェーノは、イタリアで普段に飲まれるスタンダードなワイン。でも、2010年を最初に飲んだ時、そのインパクトは強かった。
渋み、香り、濃厚といったフルボディー感が半端なく、比較的リーズナブルなワインがこれか?と、イタリアワイン、ボッガディガッビア社のファンに。
脂の乗った料理に間違いなくピッタリ。実は…初の2010年ロッソピチェーノは、ワインセレクトショップで教えられた銘柄。
よくここで買ってます。http://www.nana-wine.com/info.html
「リーズナブルなイタリアワインだけど、贈答にも良いワインですよ。フルボディーなワインを飲まれるなら、気に入ってもらえるはずです。」
確かに、この熟成感は違ってた。気になって少し製造方法を調べてみた。
【醸造について】
醗酵:スティールタンク使用
マセレーション:温度管理されたスティールタンクで長期間のマセラシオン(漬け込み)
熟成:赤:部分的にフレンチオーク(新樽および2年目)で10ヶ月~16ヶ月間熟成させる。
瓶詰め後、少なくとも6ヶ月間落ち着かせる。
つまり、漬け込んでから約1.5年間熟成、ビン詰めで6ヶ月以上寝かせてから蔵出しみたいな感じ。
そりゃ普通より深い味になるわけだ。しっかりと寝かされて出てくるワインなんだ。
漬けてから2年を経て世に出るとなれば、2008年モノは2010年にようやく飲める計算だ。
自分が2010年モノを飲んだのは確か2016年だったので、漬け込みから8年、6年間寝かせたビンテージ。
イタリアでは“早飲み”なワインだけど、日本に来るまでに1年くらい経つのが普通らしいから、最初からイタリアよりも寝かせたワインなわけ。
イタリアで飲んでるロッソピチェーノとは違っちゃってる?
オールドビンテージではないけど、1ランク上のワインに思える。イタリアワインの格付けは上から2番目のD.O.C.、そう思っても外れではない?
そんなロッソピチェーノの2008年モノ、2020年に手にすることになった。となると…ビン詰めから足掛け10年以上寝かせたワインだ。
ここまでくると、もうオールドビンテージに近いワインになっているんじゃ…。
おそらく、2008年のロッソピチェーノなんて、もう手に入れることは難しいかも。2010年さえ在庫見当たらないんだから。
もしかして手に入るとしたら、ここかなぁ?https://www.sake-shop.jp/SHOP/351206.html
これだけのコスパを誇るボッガディガッビアのロッソピチェーノ2008年モノ、よく残っていたなぁ。
2017年から探してたけど全く見つけられず、今になってひょっこり現れるとは。
今回見つけられたのも、なんだか縁があるような…。早く手に取って眺めたいゾ、2008のラベル。
そして、ここぞって時の、美味しい料理と一緒に飲むとしよう…。なんたって、自分の周りで確実に存在する2008年モノは、この2本しかないから。