片町Bar街の老舗、倫敦屋酒場。金沢でBarと言えば必ず挙がる店。その紹介たるや数知れず。
戸田マスターは、超が付く有名バーテンダーで多種な顔を持つ。これも語りつくされてるか…。
そんな倫敦屋酒場のカウンター席、久しぶりに友人と座り、マスターと対面でのやりとり。
ずっと聞きたかった、
「いいねぇ~」
倫敦屋酒場、至福の時間を過ごすには…
・カウンター席一択、マスターの陣地へ
・「いいねぇ~」の一言を引き出す
・無知は晒して、素直で知る
この3つが揃うことによって成す…勝手に思っている。
無知を晒す以外、近頃なかなかに難しいのだ。それが揃った日のこと…。
帰り際、ブナハーブンのモルト樽、撮影して良いかと尋ねた時…、
「君と僕の間じゃないか…」
と、マスター。
モルトだけに酔いしれて店を後にするのではない…ここに訪れる人は、倫敦屋酒場、その情けに酔い、痺れていくのだ、
そう思える。(自分勝手に、ですが)
【ここからは、余談】
ビンテージとは、熟成とは、何たるかを知らずして語らずの話。ウイスキー酒造基準の緩和がもたらす品質とブランドの話。
禁酒法前後から収集の、ビンテージボトル展示の店内観光へと。シェリー樽所有に向かった経緯、博物館化計画の話を聞きながら巡る…。
カウンターで一口飲んで、また店内のあちらこちらへ…マスターは動きながら語り…久しぶりで感慨深くしていると、
奥さんからアイラモルトのお勧め。
友人はアードベッグ、自分はブナハーブン。ピーティーとノンピート。両極端なチョイスをした。
ブナハーブンは、ピーティーなアイラ島モルトの中では希少。ピート香がなく「ライトスコッチ」とでも言うべきか?
アイランズにはまり、アイラを求めていた近頃。オーソドックスtasteなウイスキーは、とても新鮮だった。
もちろん、物足りなさは無い。フレッシュな香りと口当たり、ほんのり漂うフレーバー、しっかり楽しめる。
アイラは、ピート&スモーキーだけじゃない、その証しのようなウイスキー。樽出しモルト、なおさら。