やっと出会えそうだ。金沢の夜に、待たせた友達に。ずいぶん時間が流れて、世の中もすっかり変わった。
いつもそこに在ると思ってたものが無くなった。予期せず歴史を閉ざされ消えてしまったものもある。でも、形や場所を変えようが居続けているものもある。
金沢のBARで働く友人が言っていた。
「片町は静かになってる。でも、地元の人が気にして来てくれてた。それでも、30年間やってきたこの場所から移転することになったよ。」
ずっと片町でやってきた老舗的BARだけど、今は経営がとんでもなく厳しいってことなんだろうな。それでも、移転してでも営みを続ける…。
「お客さんが来るから…頑張ってくれって。ありがたいよ。」
そんな馴染み客だって大変なんだって知ってるから、それでも訪ねて来て応援してくれてる思いを…。
そんなのが分かる気がする付き合い…かな、もうかれこれ10年。
前回の金沢片町は2年前。マスクなんて付けて無かった頃。知人達と朝まで飲み明かした。チェックインしたホテルには、結局泊まることなく…。
朝ごはんを食べて部屋の荷物を取りに戻っただけで、コインロッカーに荷物預けて遊んでれば良かった?
赤玉のおでん、旨い!
まぁ、それくらい楽しんだって事。それができて当たり前だと思ってたのに、それは特別な事になっていった。
でも、ようやく夜の片町を歩ける雰囲気になってきた。マスクは必要だし、なにもかも元どおりにはならないけど。
それでも、夜を楽しめるようになったのは大きい。だって、金沢に足を運べるんだから。行けば何でも考えられる。
そして、制限があったとしても、旨い酒と肴を嗜みながらスクリーン越しにしたって話もできる。新しい金沢の夜街を見られる。
お洒落な駅前ビル街は…そこをかっ歩する金沢の人たちは…以前のように映るだろうか?片町BAR街や木倉町の居酒屋へ人は流れてるだろうか?
期待の一方で、片町で利用していたホテルは3館閉館していた。特に片町のホテル3館閉店はいずれもリーズナブルだったから、かなり手痛いのが正直な所。
だけど、BARの友人のように前に進もうと頑張っている店は、たくさんあるんだと信じてる。それを見るために、少しだけでも応援するためにも…訪れたいな。
さあ、金沢…もうすぐ行くよ。いや、もうすぐ戻るよ…。
金沢で食べるカレーは、ライスが見えない(笑)