学生の頃、夜通し仲間と遊び呆けていた。あちこちウロついて、腹が減ったからと行くのが、大学ラーメン。
深夜の営業がまだまだ少ない頃、安くて美味いんで、自分らみたいな連中が集まり混んでいた。
ラーメンも美味かったけど、なぜか強烈に天津飯のイメージがある。あんが黒くて辛い天津飯だった記憶が。
やたら美味くて、ラーメンと交互に頼んでたような気がする…。あんな天津飯には、今も出会ってないな。
当時は、店が国道156号線の関市と美濃市境くらいにあったはず、社会人になって間もなく、そこには無くなっていた。
体調を崩して閉店したとか、老朽化でどこかに移転したとか話はあったけど、仕事先も遠方(他県)になって、自然と忘れていった…。
そしてSNSやINSが普及した今、そのおかげで大学ラーメンが存続していることを最近知った。
美濃市松森(美濃インター近く)に移転して、現在は美濃市長瀬で営んでいると。経営者も当時の店主、変わってないと。
「すげぇ、〇年経ってるやんか、行ってみたろか。」
晴天でポカ陽気の日曜日、純正ステップに戻したAgusta(F3)のポジショニング確認も含め、向かってみた。正午には着けるはず。
国道からは遠く離れて、旧洞戸村方面に続く道沿いに店はあった。すでに多くの車が停まってた。
昔の古かった店の面影はさすがに無い。
昔は調理場の煙が店内に充満、机や床もベタってて、ラフな服装しか無い自分達には気兼もせずでピッタリだった…。
1組のお客さん、店から出てきた際に、
「ここは、来る価値がある。」
と仲間に語っていたのが聞こえた。そんなに?期待してまうでー!
入口でアルコール消毒を済ませて入店。早速頼んだのは…ラーメンじゃなく天津飯。リサーチでは、
ねぎ飯セットが人気。
特製タレをぶっかけたネギ&叉焼がガバッとのった白飯にラーメンと串カツが1本付いて890円。なかなかのボリューム。
その人気メニューを差し置いて天津飯にしたのは、昔の天津飯に期待したから。黒くて辛いあの…。
出てきたのは、
ごくごく普通の天津飯
黒あんじゃなかった。
味わってみると…
ごくごく普通
辛くは無かった。これが流れた年月なのかと。
店主はマスクで口元は見えなかったけど、目鼻立ちの感じからは、以前の店主の面影があった。年を重ねた分は変わってる、そりゃね。
セルフサービスの味噌汁は無料でおかわり自由。確か、昔の店もそうだった気がするんで、ずっと続けてるんだろうなと。
正直、昔とは違っちゃったかな?自分の中にある大学ラーメンじゃなかった。自分たちの舌が肥えたこともあるとは思うけど…。
だとしても、当時メニューが再現されてない時点で、自分にとっては昔と同じ店じゃなかった。そして、それが今ニーズなんだと思った。
少し期待が外れた感は正直否めなかったね。もう以前のようなメニューが食べられないのが残念だな。
自分の後からお客さんが切れ間なく入ってくる。人気店には違いなさそうだ。
今度行く時があったら、人気の「ねぎ飯」を食べてみようか。
もり田、美味いラーメン屋さんです。
さてと、コンビニ休憩してから帰ろうか…。