金沢片町BAR街で、シングルモルトな夜…(其の一)

久々の金沢旅行。先回からは駅近泊に原点回帰、朝食や買い物の優位性を再認識したので。

駅前にそびえる鼓門
金沢駅の象徴の1つ
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地下道で連絡、天候に気遣い不要。早朝から開店の百番街、朝食や土産には全く困らない。

香林坊・片町への巡回バス発地。料金200円、数分おきに発着。15分程度乗れば香林坊…安くて便利しか感じられず…。

という流れで、昼食を「駅の蔵」で海鮮と日本酒と蕎麦で済ませ、駅近ホテルにチェックイン、しばし休憩のあと香林坊へ。

今回は、居酒屋に向かわずBAR巡りの夜行に決めてた。いつも居酒屋で飲み過ぎ(食べ過ぎ)で、撃沈すること度々を反省~。

大雪を明日に控えた天気予報、夜宴スタートは早々がよろし?19:00からでは満席で入れずに終わりそうで…。

18:00に入店できる3片町老舗級の人気BAR、「BAR・Spoon」のドアを開けてみる…最初客で入店OK。👍

片町BAR街の人気老舗BAR。
たたずまいからして、好みです

今、細田マスターが1人で営んでる。洗い物が溜まってしまうんで、座席が空いてたって入店の断りが入る。

それは、“お酒を楽しむ”というBARクオリティーを重んじ、きっちりバーテンダーの仕事をするって意思の表明。

マイペースとか、軽いwordで括られるものじゃない。お客心情を十分理解しながら、妥協せずのお断りなので。

バーテンダー&BARの“誇り”を守るがゆえの断行なのだ…初めて入店できた日、ガツンと胸を打たれた。

「お客さんは、いろんな事を思い抱えてお酒を飲みにいらっしゃる。そしてバーテンダーとの小さな関係性とお酒で自分を癒すんです。」

「だから、その瞬間をお酒で彩るのがバーテンダー、本人の癒しの時間を邪魔しないこと…ルールですよ。」

バーテンダーの仕事で中途半端はだめ。カウンターでは他のお客さんに尊厳ある振る舞いを心して、それがBARだよ。と言われた気がする。

…BARの語りになっちゃった。

今夜、始まりはジントニック。ジンはタンカレー指定だったけど、先回来た時から「ボンベイ・サファイア」に変えてみた。

このジン、薫りが良くてタンカレーとは別のジントニックを感じるね。ライム香とは違う優しい香りが後味に漂う。

飲みやすく、まどろめるというか…始まりなのにじっくり飲んでしまった。

細田マスターからお通しが。早めの来店の理由を聞かれたので、

「遅くからだと断られちゃうかな?って。お客さん、今日の天気だと早め来店じゃないかって思いました。」

確かに今日は足が速いかも?と聞いた途端、お客さんが来店されて…断られちゃった。たぶん自分たち4人入ってたから。

カウンターが10人程度だから、感染症対策で1席飛びになるので。自分たちの貸し切りになっちゃって…ごめんです。

普通なら閉店まで楽しめる最高のシチュエーションだけど…今回はBAR巡り趣向だし、入りたい方への尊厳も忘れるまじ!

だから、あと1杯を頂いてからお勘定にしようと意思確認、全員同意。(ナイスな奴らです、ホントに)

実は…先回、細田マスターから、金沢の家庭料理で居酒屋では出ない、タラの卵“まこ”の昆布巻きが美味過ぎて、もう一度があったらなぁ…

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なんて話したもんだから、仕込み中のものを出してあげると…催促したようで申し訳なくて…。(いつもある訳じゃないレア品)

これ、昆布出しが効いて美味い!
じっくりと煮込むのだそうです。

でも、予想外に食べることができて、地元感に浸れた満足と癒しを頂いた、と書き足しておきたいな。

ラスト飲に選んだのは、“ラフロイグ(LAPHROAIG)”のロック。スコッチのシングルモルト10年もの

1990年代に世に広まったアイラ島蒸留所製造の通称:アイラモルト。強烈なピート香(泥炭の匂い)が特徴のウイスキー。

アイラ島周囲の島群(アイランズ)蒸留所製造のレダイグ(LEDAIG)を知ってから、アイラが気になってた。

その中でも、特に強烈なピート香の“くせすご”ラフロイグのボトルがあったからつい…。気付けばグラスにはアイスボールだけ…。

ちょっとペースが速すぎだぞと仲間に言われ、それからしばらくスコッチのボトルを眺めたり、オールドパー瓶を立ててみたり…。

全員飲み切りでお勘定。ゆったりと会話も和やかに、良い時間を過ごせたお礼を言ってBARを後に。

細田マスターの店外まで出ての見送り、向かう先までの気遣いを背に受けつつ…。

次回に続く…

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