
79ps、同クラスでは大きくは無いパワー、でもスタート加速は良好、中間加速はそれなり。
アクセルレスポンス、俊敏とは言えないけど鈍くはない。(スポーツモード無しで)
登坂に極端なpower不足は感じない。(約1.5㎞、そこそこ傾斜のあるワインディング登坂で試走)
道路凹凸部の走行は、通過時のショックは大きいものの、サスの収まりが良く上下動が抑えられていて、さほど乗りづらくはない。
足はさすがにnismoチューン、踏ん張りが効くのでコーナーが楽しい。きしみ音が多いので、ボディにもう少し剛性が欲しいかも。
乗り心地はさすがに硬いので、ファミリーカーのユースには向かない。シングル、ドライブ趣味の車。
風流対策は秀逸。“ゼロリフト”は伊達じゃない。不意な横風にも安定したハンドリング。
CVT回転音が結構聞こえてくる。うるさくはないが、気にする人にはイヤかもしれない。
キュオーンって音がアクセルに連動して聞こえる。遠くで🚨鳴ってる?…ような音。
走行してると、徐々にミシミシ鳴り始めるインパネ周り。タイの生産クオリティー、新興国ターゲット車を感じる。
まぁ、きしみ音なんて当然の輸入車ユーザーにしてみれば、何の問題も無い部分ではあるけど。
トルクUP、オススメです。
高速道路の加速ではパワーの小ささを感じる。ただ、一旦スピードに乗ってしまえば、法定速度域での加減速は必要にして十分。
サーキットみたく、100ps超のパワーが必要な状況、一般道ではまず無い。だから79psを使い果たす事は無いだろう。
普段走行で必要なのは、パワーよりもトルクのほう。ま、性能のどこに重きを置くのか、という話だけど。
街乗り・ドライブ等の一般的なユースにおいて不満が少ない=満足度は高い…と自分は思う。その意味では、コレは良い車。
走りとは違うけど…
小荷物の収納性は、Toyotaに比べると見劣りする。インパネ造形に無駄が多く、スペースを効率的に活かせていない。
(パッソmodaに収納していた小物の1/3が収納できず…ローコストが垣間見えた。)
座席のヘッド&フットクリアランスは前席・後席共に大きく、押込まれ感がなくリラックスして乗れる。
トランク積載性はクラス標準。リアシートは分割無しの可倒式で、やや安っぽい。
多少脱線したけど…60㎞往復(120㎞)走行してみた感想、
1,200㏄のCVT仕様nisumoは、1,500nismoSの陰に隠れて「なんちゃってnismo」とか言われ、残念車のような書かれ方も…ヒドイな。
モータージャーナリストは、とかく“彼らの土俵の走行性能”目線のコメントが多くて、一般ユースはサラッとだけ。
使ってる人の話は、少し違うんだけどなぁといつも思う。だから鵜呑みはしないでいる、自分個人としては。
ドライバー単独でのドライブ、非力だとは感じなかった。市街地、郊外のドライブウェイ、登坂路往復の構成で走ったけど。
ワインディングは、専用サスとセッティングが効いてて、アイポイントも安定してるし、走っていて楽しかった。
市街地の交差点、再発進では初速トルクがあって、アクセルのピックアップもいい感じ。スッと出て行く。
細かな事を気にしないで、単純に走行性能にフォーカスしてみると、必要にして十分以上の性能が備わっていると思える。
「以下、余談です」
日本の道路事情を考えた場合、すんなりとクルーズできるような状況は少ない。街のどこかでは、渋滞が常に発生してる…
短い区間に交差点がいくつもある市街地、停止と発進の繰り返し。ビッグパワーのアクセルコントロールは大変だ…
マニュアルミッション車には、辛いフィールドが多い。普段使い&走りも楽しい“スポーツするコンパクト”…ソレ、欲しいよね。
使い勝手の良いCVT仕様のスポーツコンパクト、そうした意味で“アリ”じゃないの?
そんな状況に投入された、1.2Lのマーチnismo。日産の「日本のスポーツコンパクト」の考え方を載せて現れた車、なのかもしれない…
なんてね。